2009年4月25日(土)、32&33回生父母合同企画の第2回父母オリエンテーリング大会が行われました。主催者と参加者2名の感想をご紹介します。
「これぞ茗溪父母魂―アメニモマケズ、カゼニモマケズ」

第2回父母OL実行委員 32K 赤松 恵

「これが生徒だったら、もしくは学校主催だったら中止していましたよ。」との柴田校長先生のコメントがあったという事を、第2回父母オリエンテーリング(OL)大会終了後に聞きました。
2009年4月25日、土曜日。週間予報はずっと快晴だったのに、前日の天気予報は、「金曜日夜から雨が降り出し、土曜日は大荒れの天気、午後からは風も強まるでしょう……」
普通なら、「中止にした方がいいんじゃないですか?」という父母が一人二人いてもよさそうなもの。が、そんな気配は一向になくむしろ、「タープをもう一つ持って行きます。」「うちもシートがあるので持って行きますね。」と飛び交う、前日のOL実行委員のメール。
20数名のOL実行委員のほとんどは、32Kの里キャン・筑キャンボランティア経験者の父母でした。32Kは里キャンも筑キャンも大雨(というかむしろ大嵐)に見舞われ、それを乗り越えてきた学年です。当然その父母達、雨風には慣れたもの。
当日朝6時頃にはいったん雨は上がり、これは奇跡か?と、ぬか喜び。数日前に校長先生とフィールド調査に出て決めていた場所に、前日納入されたばかりの新調のポスト(茗溪のマーク入り!)を付けて戻ってきた頃、雨はぽつぽつと降り出し(雨男パワーか?)、校長先生のコンパス講習会が終わる頃には、傘が必要な雨足になっていました。それでも皆、合羽を着て、傘を差してスタート!! 
今回は、学校の第2食堂をスタートし、小野川地区まで足を伸ばし、新設の第2グラウンドキャンプ場がゴールとなる、行程約5kmのポイントOLを行いました。コースはA~Eの5つあり、チーム毎に振り分けられました。一番早いチームで出発から1時間20分でゴール!最終組はトップから約1時間遅れで到着。ちなみに最後の3チームはなぜか皆Cコース……何か罠でもあったかな???
午後はスコアOLを行う予定でしたが、気温が下がってきたのでさすがに中止。 今回はタイムで順位を決め、優勝チームには校長先生より賞状の授与がありました。賞状には、書道科の窪山先生に名前を書いて頂き(賞状の文章も窪山先生に書いて頂いています!)、後日、上位3チームの全員にそれぞれお渡しいたしました。(お宝ですね♪)


第1回父母OL大会は、32回生父母の学年行事として、昨年秋に赤塚公園で行いました。その後、もっと難しいのをやってみたいという声や他学年の父母からも希望があり、すぐに第2回を計画し始めました。時期としては学年が改まってすぐの4月、新クラスの父母同士のチーム分けにして、他の学年にも声をかけて……と構想は膨らんで行きました。でもさすがに全学年では大変かと、1つ下の学年33回生の学級委員さんに声をかけ、まずは2学年合同企画という事で実施する事にしました。当日は4月最後の土曜で、近隣の小学校のPTA総会と重なった為、前回よりも若干減りましたが、86名の参加者がありました。

荒天の中の強行軍でしたが、風邪を引いたとの声もなくまた、晴れていたら得られなかっただろう貴重な体験が出来たとのお言葉を戴き、まずまず楽しんで頂けたようでひと安心。多くの参加者の皆様、33回生の学級委員の皆様、32回生のOL実行委員&豚汁隊の皆様、ご協力誠にありがとうございました。
そして何よりご多忙にもかかわらず、事前のOL案作成やフィールド調査、当日のコンパス講習会やレスキュー隊長(?) まで、ご尽力頂きました柴田校長先生、本当にありがとうございました!
校長先生曰く、“OLには人生に役立つスキルが多く含まれている”とのこと。まだ他にもOLの方法があるそうで、自らも学びつつ、今後も多くの父母の方に“茗溪OL”を広めていきたいと考えています。

茗溪学園の校章入りの新調のポスト。
雨でびしょ濡れになってしまったので、翌日洗濯しました。

OLの感想(33回生父母の参加者より)

33回生母 押之見 香代子

中止に違いないから、昼食のおにぎり作りを止めようと思うような天候の中、集合場所に着くと、「やるんだって!」の声が……思わず、「えーつ!」……建物の中に入ると受付の方が親切に案内をして下さいました。1・2年生のご父母、可愛いらしいご兄弟たち、すでに沢山の方々が集まっていらっしゃいます。
間もなく、地図の見方からコンパスの使い方等、校長先生の楽しい説明が始まりました。1回で分からなくても大丈夫!校長先生が各テーブルを回り、教えて下さいました。

さあ、いよいよ同じコース毎、グループ毎に、地図とコンパスを頼りに出発です。途中で撤退になるかもなぁ。などと思いながら傘をさし歩き始めました。私たちの班には、小学生の女の子も仲間にいて和みます。
第1ポイントの旗は、すぐに見つかりました(うん。順調、順調♪)。
第2ポイント……歩けど歩けど見当たりません(うーん、ポイント決め間違えた?)。出会った同じコースの班とポイント合わせをしましたが、大体同じです。しかたなく勘で進んでいたものの時間ばかりが…… とその矢先、校長先生とポイント発見です。結局、そのポイントは第6ポイントで、目指す第2ポイントはあさっての方向であることを教えてもらいました(校長先生ありがとう)。

第3・4・5ポイントと、どっちだ?こっちか?あっちでもない、こっちでもない……ポイント探しと会話、景色を楽しみながらなんとか進み、ポイント毎の記号を記します。すでにカッパを着ていない方の服はビショビショです。
第6ポイントはとばし、第7ポイントまでは車が通る道路です(まだかなぁ……)。服も濡れ、靴の濡れは履いていてもいなくても同じような状態だったとはいえ、車にまでドバッと水をかけられたりと試練は続き、気温は低い上、雨も風も強く、傘は壊れてしまいそうです。道路の反対側は畑です。しっかりしたカッパを着ていた私でも寒くて寒くて。小学生にはかわいそう。それでも頑張っている子供を見ながら、この経験を力にしていって欲しいと願いました。
第8ポイント、やった、次はゴールだ!やっと少しホッとしました。ゴールの第2グラウンド。西大通りの向こうにポツンと人影が……校長先生だぁ!……どれだけホッとしたことか。校長先生は大通りの向こう側から手招きをしています……危ないけど、伝わる親心?
成績はビリから2番目。皆さんお待たせ致しました。グラウンドでは温かい豚汁が待っていました。美味しくいただきました。心も冷えきった身体も温まります。(茗溪ならありうるかも……)と一つだけ握ってきたおにぎりもほおばりました。

晴れていたらどんなに楽しかったかとも思いましたが、終わってみればそれはそれで、とてもいい思い出になりました。地図を片手にゴールを目指すなんて、久しぶりにワクワクしました。普段、あまり気にしないで通り過ぎているようなものに目を留めたりすることもできました。
このような企画にお誘い下さった32回生の父母、また、33回生の父母、関係者の皆様、大変お世話になりありがとうございました。他の学年の方々との交流の良い機会となりました。時期が早ければ、新クラスの仲間どうし打ち解けるのにも、よい機会になると思いました。そして、地図の見方からコンパスの使い方まで、テーブルを回っては何回も教えて下さったり、大雨の中ポイントに立っていて下さったり、ゴール直前の姿にも……子供のみならず親までも……校長先生、ありがとうございました。


茗溪名物(?)オリエンテーリング

33回生父 定松宣義

「まさかこの天気でやらないよね。第一、私雨具用意していないもん!!」と、里キャンでご一緒したある33回生のお母さんの声。また、「柴田校長先生のことだから、このくらいの雨で中止になんかしないよー。」と言う声も端の方から聞こえて来ました。そして、小雨ながらも一向に止む気配のない天候の中、オリエンテーリングが開始されようとしていました。

もちろん決行。スタート前に地図の見方やコンパスの使い方、地図の補正の仕方を校長先生から説明を受け、チームごとに順にスタートしました。
私自身はオリエンテーリング初挑戦。小六の息子と参加しましたが、ポスト(チェックポイントのようなもの)を通過するたびにチームみんなで味わえる何ともいえない気持ち良さが、強くなる一方である雨の不快さを吹き飛ばしてくれたように感じました(少々大袈裟ですが……)。
今回は、32回生父母会の方々が開いていただいた催しに、私たち33回生父母が便乗させていただきましたが、33回生父母の方々からも「今度は33回生父母で是非開きたいですね!!」といううれしい声も聞かれました。
約1時間半後、ゴールである第2グラウンド(通称:2グラ)に到着。父母会手作りの豚汁が振る舞われ、雨で冷え切った体を暖めながら、とてもおいしくいただきました。天候には恵まれなかったオリエンテーリングでしたが、父母会の皆様の情熱に恵まれたとてもすばらしいイベントだったと思います。

「オリエンテーリングまたやりたい?」と、一緒に参加した息子に聞いてみたら、「いい天気の中でまたやりたい。」と言っていました。
優勝は、雨具の用意がなかったチームの方だったという皮肉な結果でした(失礼!!)。
一度は自分もやってみたかった茗溪名物(?)オリエンテーリングに参加でき、生徒たちの楽しみ(苦しみ?)を共有できたことはとても大きな喜びです。
企画運営された父母会役員の皆様、本当にありがとうございました。そして、豚汁ごちそうさまでした。
また次にお会いできることを楽しみにして、今回の報告とさせていただきます。
皆さん、お疲れ様でした…。