茗溪学園 父母会

桐創祭バザーの裏側語ります ~平成29年度バザー~ 鈴木美恵子

茗溪学園文化祭でも指折りの恒例人気イベント、桐創祭バザーに参加されたボランティアのお母さんに準備から当日の様子までの体験記をお寄せいただきました。

皆さん、初めまして。平成29年度バザー委員長の鈴木美恵子(40K)です。今年の桐創祭のバザーはのぞいていただけましたか?

5月の父母総会からバザー開催の前々週にかけて、寄付品の回収を複数回声掛けさせていただきました。おかげさまで750点に上る品々を寄付いただき、無事今年も桐創祭バザーを開催することができました。当日はバザー委員・ボランティア総勢49名で寄付いただいた品々を販売し、約27万円の売上を達成することができました。ご協力いただきました皆様には、この場を借りて、厚くお礼申し上げます。本当にありがとうございました!

さて、本日はあまりご存じない方も多いのではないかと思い、バザー委員会のお仕事について少しお話ししてみようと思います。その前にバザーというと皆さん、ちょっと敷居が高いと感じていませんか?

私もそうでした。準備に手間がかかりそう、売れなかったらどうしよう? とんでもない事を引き受けてしまったなーと気が重くなる日々。でもそんな時にふと思い出したのが、ロンドンにいる私の友人たちです。ここではロンドンMomsと呼びましょう。

イギリスではさほどPTA活動は盛んではありません。といいますか、あくまで保護者の自主性に任せていると思います。世界各国の中でも日本ほど組織だってPTAが学校と連携し、行事や部活動の手助けをする機会を設けている国はないと思います。「和をもって尊しとなす」。日本人ならではの精神がなせる技だと私は常日頃から思っていました。

ところが、3.11の東日本大震災の時のこと。ロンドンMomsの行動は早かったです。地震があって2週間後には、自分たちの子供が通う学校で救済のチャリティを立ち上げていました。学校の中庭を借りて、折り紙を紹介し千羽鶴を折ってチャリティ基金を募ったのです。聞けば先生方も二つ返事で「あー、いいわよ。中庭を開放するから、毎日の送迎のついでにどうぞやってー」だったそうです。まさに“善は急げ”ですね。そんな様子をSNSで見ていて、「チャリティってこんな風にできるものだったのね。」と感心したものです。

前置きが長くなりましたが、そんな経緯もあり、今回「よし、私もバザーをやってみようか」と腰を上げたわけです。さてさて、実際はどんな一日だったのでしょうか?

桐創祭バザーは後にも先にも1日限りです。文化祭初日の土曜日に行われます。

8:00:バザー委員集合。会場の多目的室に入ると、みなさん手早くほうきで床を掃き、長テーブルを拭いて白のテーブルクロスをかけ、会場準備に入っています (仕事が速い)。

売り場は、「制服」「衣類」「食品・雑貨」「寝具」「食器」の5個所設置。今年は新しい試みとして、売り場を紹介するバルーンを下げてみました。お客様が少しでもお買い物をしやすくなればという気持ちから生まれたアイデアです。手早くてセンス抜群のNさんがヘリウムガス入りのバルーンを買って、売り場札も作ってくれました!

8:30ボランティアの皆さんが到着。今回は29名の方々が参加してくださいました。委員も交えて全体ミーティング、続いて係ごとにミーティング。中抜けする時間などを調整します。

 ちなみに桐創祭バザーは毎年、主に中学生の保護者を中心に行っています。ただ、一度やって病みつき(?)になり、例年参加してくださる高校生のお母様方もいらっしゃいます。毎年この時だけ会って、一年ぶりにお喋りに花を咲かせるのを楽しみにしているのだとか。その方々がとにかく頼りになるのです。「制服はサイズがあるから、メジャー持って」など、経験を生かして一気に売り場を仕切ってくれます。

9:00全員がバケツリレーで倉庫から品出しし、各売り場のチーフを中心に最後の値付けも行います。

10:00整理券配布開始。すでに朝早くからたくさんのお客様が並んでくださっています。毎年いらっしゃるお馴染みの方も、大きな紙袋持参で一番前に並んでいただいているのが見えます!

10:30 特別前売り。バザー係の皆さん全員に特別に1点だけ、開場前にお買い物ができるチャンスが。実はバザー運営に参加いただいた方々への毎年恒例の特典です。

11:00 第1回販売開始。「第1回販売、開始しまーす!」私の合図でドアが開け放たれたのですが、開けるやいなや、一気に人々がなだれこんできました。1回の入場は80人に制限していますが、多目的室はたちまち人であふれます。慣れたお客様は持ってきた紙袋にどんどん品物を詰め込んでいきます。持ちかさがする品物もあるので、レジ近くにいる私のところへ来て「すみません、これ、預かっておいてくれますか?」と尋ねる方も。「そうか、後でまた買い物する方もいるし、車で来ていない方も多いし、クロークも必要だったのね」と思いつつ、なんとか端っこに臨時コーナーを作りました。

「販売終了、5分前でーす」。またまた、私の合図でお客様はレジに駆け込み、ボランティアさんたちは次の商品の陳列に入ります。

11:30 第2回販売開始。1回の販売時間は30分です。バザーでは計4回に分けて販売をしますが、品物の質や量は公平になるように毎回陳列します。つまり最初に来店された方だけに良い品が偏らないようにしているわけです。

12:00 第3回販売開始。この頃になると皆さん大分慣れてきて、「いかがですか、お買い得ですよ!」など、お客様とのやり取りもスムーズです。その反面、売れ残りそうな品物もだんだんわかってきて、なんとか目立つ所に置いてみたり、値段を下げてみたりと、工夫を凝らし始めます。ちょっとお店屋さんごっこみたいで楽しい、バザーの醍醐味です。100円でも50円でも買っていただけると本当にうれしいし、売れ残るのが一番残念なので、「売り切る」ことが一番の頑張りどころでしょうか。

12:30 第4回販売開始。最終回です。さて、商品陳列棚は品数も少なくなってまいりました。値札シールがはがれるなど、売り場を整えるのも大変です。特に制服売り場は試着もされるため、毎回サイズをきちんと表示しておくのに苦労します。シールでなく安全ピンで止めてみるなど、サイズ表示は事前にもっと工夫が必要かなと反省。

そして、この最終回は全商品半額ご奉仕です!実は毎年そうなっていて、ご存知の方は4回目を狙っていらっしゃることもあるよう。値札は変えずにすべて、会計時に半額で計算します。ここで大活躍なのが会計さんたちです。レジは3卓のテーブルに4人ずつ配して、1人は値段を読み上げ、1人が計算してお釣りを渡し、残り1人は品物を袋入れと、素晴らしい連係プレーで行われます。

この他にも入り口近くに「10円コーナー」、出口のドア近くには無料奉仕品の「お持ち帰りください」コーナーを設置し、値段をつけるのが厳しい品等を陳列しました。雰囲気はお祭りの縁日みたいで、子どもたちに大人気でした。当初、10円コーナーは入口近くに設置していたのですが、だんだんと混雑してきたため、途中で奥の壁際に移動しました。すべては臨機応変に対応、これも当日限りのイベントの鉄則ですね。

ふと時計を見れば午後1時。盛況なうちにバザーも終了の時間です。大きなトラブルもなく無事にお店を閉店でき、ひとまずほっとしました。販売終了後は委員とボランティア全員でコの字型に机を並べ、栄パンをほおばりながらのランチタイム兼反省会。

「結構お客様が来たね」「おもしろかったー」「値段をいつ下げていいのか、迷った〜」

「食器は重いから、やっぱり売りづらい」「バルーン、飾ってよかったね。見やすかった!」

などなど。アンケート用紙にもいろいろな声を記入いただきました。

何よりも一番うれしかったのは最後のみんなの笑顔、笑顔です。「達成感がありました!」。制服チーフSさんの声に代表されるように、日常では味わえない満足感がそこにはありました。茗渓生たちと一緒にお祭り気分を満喫できたのもよかったと思います。

やはりバザーやチャリティは「やりたい」と思った人がためらわず集合、そして行動、自分も楽しむ、皆も楽しむ、最後は「ちょっと疲れたけど、たくさんの人に喜んでもらえたから良かった!」。それでいいのではないでしょうか。今回のバザーの収益金は、社会福祉法人ひかりの子学園、慈光学園、そして私達の学び舎茗渓学園に一部寄付されます。そこにもたくさんの笑顔の輪が広がってくれることを願いつつ、桐創祭バザーのご報告でした。