茗溪学園 父母会

潜入レポート!「食育委員会」

学校生活で大きな楽しみのひとつである「給食の時間」。茗溪学園には、給食、そして食育のことを考える父母の委員会「食育委員会」があります。去年、新設されたばかりのまだ新しい委員会であるために、父母の皆さんの中には「何をやっている委員会なんだろう」と疑問に思っている方もいらっしゃるかもしれません。

というわけで、今回、ホームページ委員会より3名の委員が「食育委員会」にお邪魔して、どんな委員会活動をしているのか取材して参りました。

私たちがお邪魔したのは7月の初旬。生徒たちの給食が終わった時間に第一食堂に向かいました。生徒たちと入れ替わるように集まってくる「食育委員会」のメンバーの皆さん。テーブルには、食育委員が試食するための給食が並んでいます。

まずは各自、給食を取り分けて、試食会が始まりました。

 

本日のメニューは「すき焼き風煮/ブロッコリーの菜の花和え/今川焼き/なめことわかめのみそ汁/ごはん/牛乳」。

味付けが薄いという意見を言う生徒が多いと聞いているのですが、私たちが頂いたこの日の給食は、しっかりとした味付けで、特にブロッコリーと菜の花の和え物は、どんどんご飯が進むくらい、塩味が効いていました。この日は暑かったので、その点でもちょうど良い塩味でした。

皆さん、口々に「美味しいね」とか「思ったより味付けがしっかり」という意見を言いながら、完食していらっしゃいました。「思ったより」というのは、自宅でお子さんから聞く感想に基づいての意見なのかもしれないですね。

食べ終わった後は、生徒たちと同じように食器を片付け、ここからはミーティングの開始です。全員、順番に今日の給食のメニューについての意見や、自宅で生徒から聞いている給食へのリクエストなど、自由に意見を出していました。

   

 

この日に出た意見をほんの一部ですがご紹介いたします。

 

「家で子供からの感想を聞いていると、美味しくないと思っていたけれど、美味しかった」

「ブロッコリーの塩味がきつかった」

「ご飯が少し固かった。もう少しふっくらできないか」

「子供と給食のことについて話す機会がなかったので、今日は家で話そうと思う」

 

皆さんの意見を聞いた後は、食堂の坂本先生、高校部の杉山副校長先生から、「食堂の方針」についてのお話や「昨年度の食育委員会のご意見」を受けての報告が行われました。とても印象的だったのが、去年から外部の「コーディネーター」のアドバイスを参考に献立を考えているという点でした。給食をよりよく進化させようという先生たちの意気込みを感じました。美味しさ、栄養、安全、すべてを満たして朝・夕食は170食、昼は1,100食を作っているとのこと。日頃の大変さがお話から伺えました。

ミーティングの最後には、食育委員会の委員長である、安藤さんからお話しがありました。安藤さんは30年ほど前から金沢市や東京都内の料亭で腕を磨き、4年ほど前からご自身の和食店を営んでいるプロ料理人です。安藤さんは、レストランなどで食べる「外食」、家で食べる「家庭料理」、そして学校で食べる「給食」は全て同じようで全く異なるものであるとおっしゃっていました。例えば、きゅうりの切り方ひとつにしても、外食に必要とされる「薄く綺麗な切り方」は、給食では「いかに均一に切られているか」が重要になるし、外食に求められる「食材への美味しい火の通し方」と、給食に求められる「食材への絶対に安全な火の通し方」は違う、というようなお話に、皆さん、深く頷きながら聞き入っていました。

*過去に掲載された食育委員会、安藤さんの記事は こちら「食育委員会一年を振り返って

 

ミーティングが終わった後は、新設された第二厨房の見学へ。こちらは、寮生が朝食と夕食を食べるときに使用します。

今年度の第1回目の食育委員会はここで終了。これからは、1ヶ月に1回程度、2人1組で給食の試食を行い、その感想などをインターネットの食育委員会専用ページにアップ。その情報を皆さんで共有し、委員会からの意見内容をまとめて食堂へフィードバックするという活動を行うとのことでした。

今回の「食育委員会」訪問。給食を試食できるという軽い気持ちでお邪魔したのですが、皆さんの「食」に対する真剣な眼差し、熱い意見に、終始、関心するばかりでした。給食はただ食べるだけではなく「食育」という大事な教育の時間でもあったのだ、ということに改めて気付かされました。食材、調理法、栄養、配膳、などのすべてが子供たちの成長に繋がっているということを念頭に、家に帰ったら給食や食べ物の話を子供としよう、と思い帰路に着きました。

食育委員会の皆さん、食堂の坂本先生、杉山副校長先生、貴重な時間をありがとうございました。どうぞこれからも子供たちの「食育」をよろしくお願い申し上げます!